ドイツ・ベルリン出身の環境活動家「カトリン・フンク」さんから学ぶ!無理ないヴィーガンライフとは。

「VEGANLIFE」では、健康、環境問題に関心があり、毎日は難しいけど「週1ヴィーガン」を行ってみたい。そんな思いがある方に役立つ情報を発信しています。

今回は、NPO法人「HAPPY PLANET」の代表で、現在は名古屋を中心に環境活動をされている「カトリン・フンク」さんに環境活動を始めたきっかけや出身地ドイツ・ベルリンのヴィーガン事情と合わせてお話を伺いました。

ドイツ・ベルリン出身の環境活動家「カトリン・フンク」さん

カトリンさん自身について教えてください。

中学時代に出会った日本人の先生がきっかけで、日本文化に興味をもち高校時代に初来日。横浜でホームステイをし沢山の日本文化を体験しました。その後、大学時代に再来日し上智大学へ留学。卒業後に愛知県にある自動車部品メーカーにてプロセスエンジニアとして勤務し、現在は同企業にてサステナビリティ推進部に所属、SDGS、サスティナビリティ、気候変動についての社員教育と情報発信を担当、これまで約3000人以上の方に研修を受けていただいています。

環境活動を始めたきっかけを教えてください

学生時代にホームステイをしたフィリピン中部にあるレイテ島。レイテ島は、決して豊かな街ではありません。農業や林業などでなんとか生計を立てている人、職をもっていない人も沢山いてフィリピンで最も貧しい島の一つと言われています。そんなレイテ島に2013年に巨大な台風が襲い、洪水や高潮によって家屋が流され、約1,600万人以上が被災するなど、甚大な被害をもたらし、私の大切な友人の家族も命を落としました。

先進国で生まれ何不自由なく生活してきましたが、その先進国の発展とともにCo2を出し続けた結果、地球温暖化の影響をもたらし、環境破壊や自然豊かな街が被害を受ける事実を知り、罪悪感とその問題に対して責任感をいただくようになりました。そこで、「自分が今できることは何か?小さな行動でも一人一人の積み重ねで地球の命を少しでも伸ばせるのでは?」と思い行動に移しました。

世界で大きく問題視されている環境問題については、なかなか行動に移すことができないと思います。でも決して難しいことではなく、まずは自分にできる小さなことから意識してみて欲しいです。私たちはもちろん、これから生まれてくる新しい命のためにも、少しずつ未来を共に変えていく意識をもつことは自身の未来の生活にもつながってきます。社会・環境問題についての現状を知ってもらいたい、そして課題解決のために一緒に考えていけるチームを作っていきたいという思いが強くなり、NPO法人「HAPPY PLANET」を立ち上げました。

NPO法人「HAPPY PLANET」とは。

世界中の社会問題と環境問題を知るきっかけを楽しく、わかりやすく、スピーディーにお伝えし、人種・年齢・国籍・性を超えた地球にやさしいマインドを持ったコミュニティです。また、活動内容が「環境や社会問題へ直接、解決する行動」だけではなく、「解決する仲間を増やすこと」を大事にしている団体です。

HAPPY PLANETのメンバーと

同じマインドを持ったメンバーとのイベント

活動内容は、月1回日曜日に集まってゴミ拾いをする「Sunday Pick Me Up」、ヴィーガンでもノンヴィーガンでも楽しめる「ヴィーガンイベント」、インプットとアウトプットを大切にしている「メディア上映会」、リサイクルや電気を自分で作ってみる「DIYイベント」その他、「メディアリテラシーのワークショップ」など、楽しみながら環境について考えられるものを定期的に主催しています。

ビーチクリーンアップ

DIYイベント

過去のイベントの様子はこちらから確認できます。

NPO法人「HAPPY PLANET」の公式Instagram
https://www.instagram.com/npo_happyplanet/

ヴィーガンになったきっかけについて教えてください。

地球環境問題の活動において、工業型畜産が起こす問題が「地球温暖化、水質汚染、森林伐採、土壌劣化、水の過剰使用」などにつながっていることを知ったことをきっかけに、プラスティックの削減より、植物性食品を中心としたライフスタイルを過ごすことによって地球温暖化を止めるきっかけが早いのでは?と思いヴィーガンにチャレンジしました。ヴィーガンライフを続けて感じていることは、表面的な情報や見た目だけで判断するのではなく、本質を見極めることが重要です。

ヴィーガンレストラン紹介イベント

HAPPY PLANETのヴィーガンイベントは、美味しい名古屋のヴィーガンレストランにいきノンヴィーガンの方でも楽しめる空間づくりを心がけています。「WHY VEGAN?」といったテーマでヴィーガンの歴史的や背景について情報を共有しますが、決して強要はしません。私の生まれたドイツでは日本よりヴィーガンライフを送っている方が多く、ユニークな商品やメニューなどもあるのでそんなお話しもしています。

ヴィーガンライフを送るにあたって大切にしていきたいこと。

ヴィーガンライフは一つの「手段」であって、自身にも他人にもヴィーガンを強要しないことが持続可能な秘訣です。

環境活動を始めたばかりの時はどこかに強い自分がいて、コミュニケーションの難しさを感じていました。しかし、ある時「過去の事と他人は変えられないけど、未来の事と自分の事は変えられる」と気づけたんです。人が楽しめば自然と人が集まってきて一人では解決できないことも仲間と一緒に取り組むことで一歩ずつ解決できることもあると。

正直、日本においてヴィーガンライフを送るのは難しいことでもあるなと感じています。しかし、数年前と比較すると美味しいヴィーガンレストランやヴィーガンオプションカフェ、ヴィーガンに関する情報も少しずつ増えています。また、日本には和食文化があります。これまでの食文化や日本ならではの食材に着目し、ヴィーガンライフを楽しむのも健康面からみてもおすすめです。

ドイツのヴィーガン事情と製品について教えてください。

ドイツでは、ヴィーガンに関して興味関心を抱く入り口として「地球環境」「健康」「動物福祉」に加え、ファッションの入り口から取り入れる若者も増えています。

色々な考えがあると思いますが、どの軸でも食の主義について興味関心をもつことは良いことだと思っています。

ドイツ・ベルリンにある「Veganz」

ヴィーガンパラダイスと言われるドイツではご存じの方もいらっしゃると思いますが、ヴィーガン専門のスーパーマーケットチェーンを展開する「Veganz(ヴェガンツ)」があります。ドイツ語で「全て」という意味の“ganz”を組み合わせた造語で、「生活のあらゆるものをヴィーガンで」というコンセプトがその名の由来だそう。

ヴィーガンのペットフード&おもちゃ、グッズなど

ヴィーガンコスメも豊富にあります!

ヴィーガンスナックも豊富にあります!

お店を訪れるたびに感じることですが、スタッフの方が皆さん親切であり、無理なく、持続可能なヴィーガンライフを楽しく取り入れられるためのヒントが沢山あります。ノンヴィーガンの方が足を運んでも楽しい空間だと思います。ぜひ、ドイツに行く機会がありましたら立ち寄ってみてください。

ドイツでは身近なパン屋さんにもヴィーガンパンがあります。

日本では見かけない!こんなユニークなメニューも!

日本ではまだ見かけない蜂蜜の代替品「Veganz」で購入可

大きな問題と捉えがちな環境問題も個人でできることはたくさんあります。ヴィーガンライフの選択も無理なく、自分の考えを大切に選択に迷ったときは「自分がハッピーでいられるか、自分らしくいられるか」を意識することも大切です。

―――ありがとうございました。

▼カトリン・フンクさんのInstagram▼
https://www.instagram.com/_kaykey/

NPO法人「HAPPY PLANET」▼
https://www.happyplanet.page/

画像提供:カトリン・フンクさん
文・構成:服部めぐみ

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