子供でもOK?子供と一緒にヴィーガンを実践する前に考えたいこと

健康や美容のためにはじめる人も多いヴィーガン食。では、成長期の子供たちがヴィーガン食を実践することは可能なのでしょうか。ヴィーガン食での子育てをはじめるまえに、考えておきたいことを解説します。

知っておきたい“子供のヴィーガン食実践”のリスク

生活習慣病のリスクを下げる効果があるなど、さまざまな健康メリットがあると考えられているヴィーガン食ですが、はたして子供でも実践できるのでしょうか。

成長過程にある子供の食事には、あらゆる栄養が不可欠です。特に、体の基礎をつくるたんぱく質や、歯や骨をつくるカルシウムは成長に欠かせない大切な栄養素だと考えられています。多くの人たちは、成長に必要なこれらの栄養素の多くを肉や魚などの動物性食品に依存している実情があります。

もちろん、ヴィーガン食でこれらの栄養を補うことは理論上けっして難しいことではありません。大豆などの豆類や穀物からもたんぱく質の摂取は可能ですし、カルシウムだってゴマや海藻、葉物野菜から摂ることができます。とはいえ、ヴィーガン食で体に必要な栄養素を摂りきるには、動物性食品に依存した食事よりもしっかりとした量を食べる必要があります。小食や偏食など食傾向に偏りがある子供の場合、

ヴィーガン食では必要な栄養素を補うことができず、栄養失調に陥ってしまうケースが少なくありません。実際に、海外ではヴィーガン食の実践による栄養失調で子供が衰弱死する事件が起きています。だからこそ、ヴィーガン食での子育ては慎重に考えていかなければならない課題です。

立ちはだかる“学校給食の壁”

子供のヴィーガン食を考えるうえで、かならずといっていいほど立ちはだかるのが“学校給食の壁”です。
給食がない保育園・幼稚園、学校であれば対応は可能ですが、現在の日本において「ヴィーガンなので学校給食に配慮を」とお願いしたところで、対応してくれるところはまずないと考えていいでしょう。

学校給食のかたちはさまざまですが、いずれも“健康教育”という大切な役割を担っているもの。ヴィーガン対応の弁当を持参することで対応は可能ですが、「周囲と同じ食事をすることができない」という状況を作ってしまうのは否めません。

ヴィーガン食で子供を育てるなら“正しい知識”が不可欠

さまざまなリスクを踏まえてもなおヴィーガン食での子育てをすすめていきたいのなら、栄養に関する知識を深めておくことが不可欠です。子供の体に必要な栄養は、何をどのぐらい食べれば補えるのか考え、栄養状態に注視しながら慎重に進める必要がありますね。
ですが、もしヴィーガン食だけでは十分に栄養が摂れない事態に陥ってしまったときは、動物性の食品を取り入れる必要がでてくる可能性も頭に入れておきたいものです。

まだまだヴィーガンの認知が足りず、日本でヴィーガンとして生きるのは難しい現状です。特に子供たちの場合、ヴィーガンとして思想をもっているわけではないため、実践する難易度はさらに高くなります。そんなときは、家族での食事はヴィーガン食を実践しつつ、学校など外での食事には制限を設けない「フレキシタリアン」として教育するのもひとつの手段です。

【まとめ】子供と一緒にヴィーガンを実践する前に考えたいこと

成長過程ではヴィーガンとしての考え方や動物の命の大切さ、食事の知識などを伝えるにとどめ、子供自身がヴィーガンという生き方を選択できるその日まで、フレキシブルに対応してみてはいかがでしょうか。

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