似ているようで違う?!ヴィーガンとベジタリアンの違いって?

肉や魚を食べないヴィーガンとベジタリアン。いずれも菜食主義という点で共通していますが、実は菜食主義者のスタイルは多岐にわたっていて、「何を食べて、何を食べないか」その基準はさまざまです。混同してしまいがちなヴィーガンとベジタリアンの違いについて解説します。

ヴィーガンはベジタリアン(菜食主義者)の一種

 わたしたちが目指すヴィーガンは、ベジタリアンと呼ばれる菜食主義者の中の一種です。つまり、ベジタリアンは菜食主義者の総称であり、ひとくちにベジタリアンといってもその種類はさまざま。ここでは、食事内容によるベジタリアンの種類を紹介します。

ヴィーガン(Vegan)

肉や魚はもちろん、卵、乳製品、はちみつなど、動物に由来する食品を一切排除した食生活を送る人を指します。

フルータリアン(Fruitarian)

ヴィーガンよりも厳しく、収穫しても植物の命を奪うことがない果実や種子、ナッツのみを摂取する人を指します。

ロー・ヴィーガン(Raw Vegan)

植物性食品の酵素に注目し、非加熱食品か酵素を破壊しない46度以下で調理した食品を中心に食べるヴィーガンを指します。

オボ・ベジタリアン(Ovo Vegetarian)

肉や魚、乳製品を排除した食生活を送りますが、たんぱく源として卵の摂取はOKとしています。

ラクト・ベジタリアン(Lacto Vegetarian)

肉や魚、卵を排除した食生活を送りますが、たんぱく源として乳製品の摂取はOKとしています。

ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto-Ovo Vegetarian)

肉と魚を排除した食生活を送りますが、乳製品と卵の摂取はOKとしています。

ペスクタリアン(Pescetarian)

肉を排除した食生活を送りますが、魚と乳製品、卵の摂取はOKとしています。

ポロタリアン(Pollotarian)

牛肉や豚、羊などのレッドミートと呼ばれる獣肉は避け、鶏肉や魚介といったホワイトミートと呼ばれる肉はOKとした食生活を送る人を指します。

オリエンタル・ベジタリアン(Oriental Vegetarian)

台湾などに多い仏教系のベジタリアンで、動物性食品のほか、にんにくやねぎ、ニラ、玉ねぎなどの五葷(ごくん)と呼ばれる食材を避けます。

セミ・ベジタリアン(Semi-Vegetarian)

基本的には肉食を避けますが、チートデイを設けるなど時々肉食を行う人を指します。

“マクロビオティック”や“オーガニック”はまったく別物

それから、ヴィーガンやベジタリアンと混同されやすいものに“マクロビオティック(Macrobiotic)”や“オーガニック(Oganic)”が挙げられますが、実はこれらはまったくの別物です。

マクロビオティックは中国の陰陽要素を加えた食事療法、思想を指す言葉。玄米などの穀物を中心に旬の野菜や海藻、豆などをいただく食生活を送りますが、動物性たんぱく質の摂取に制限を設けているわけではありません。

オーガニックは化学肥料や農薬などをできるだけ使用しない農業や栽培法を指す言葉です。また、農業のほか、畜産業や水産業、加工方法のすべてを指すこともあります。ヴィーガンやベジタリアンとは異なるものですが、いずれも「食を自ら選択する」という考え方では共通するので、知識として覚えておきたいですね。

【まとめ】“食の選択”という生き方を尊重していこう

 いろいろな食の選択が可能な現代で、敢えて制限を設けた食生活を送る理由は人によって違います。宗教や思想が背景にあったり、健康や美容などの志向であったり、その理由は人によって違うものです。考え方が人それぞれ違うように、食の選択にも正解はありません。食には文化や思想が反映されやすいからこそ、互いの価値観を尊重するように、互いの食のスタイルを尊重しながら食事を楽しむ姿勢が大切です。

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